朝日テレビの報道ステーションでオーストラリアにおけるインフルエンザの大流行についての特集があり、インタビューを受けました。スティーブンマイルズ副首相からも流暢なスピーチを頂きました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000257548.html
これから本格的な冬を迎えるオーストラリア。病院や公共交通機関以外でのマスク着用の義務がなくなり、以前の生活に戻りつつありますが、今、大きな“試練”を迎えています。
新型コロナウイルスの流行以降、感染者数が激減したインフルエンザですが、今年は4月末から一気に上昇。例年に比べ約2カ月ほど早く、流行しています。新型コロナの感染者もいまだ3万人を超える日もあるなか、コロナのインフルエンザの同時流行が起きつつあるのです。
日本人向けのクリニックでは、高熱を訴える問い合わせが急増しています。
さくらファミリークリニック・吉田まゆみ医師:「インフルエンザもコロナも風邪の一種なので、熱、鼻水、咳が出る症状は、とても似ていると思う」
診断に使用しているのは、コロナやインフルエンザなど、一度に8種類のウイルス感染を調べることができるPCR検査です。
さくらファミリークリニック・吉田まゆみ医師:「見極めて『風邪なので大丈夫』と言ってあげることができるので、ウイルスの種類がわかるのはすごく便利」
クイーンズランド州の感染者は、コロナ前に比べ、4倍以上です。
クイーンズランド州副首相兼保健相のスティーブン・マイルズ氏:「国民の免疫力がコロナ前に比べて低下している。そのため、インフルエンザの流行期のピークが早まっている。急性で重症化しやすい危険性がある」
医療機関の影響などを減らすため、今月からインフルエンザのワクチン接種も無料で始まりました。オーストラリアで治療にあたる医師は、日本に対し、早めの準備を促しています。

吉田まゆみ医師
MBBS, BMedSci, MRCGP, DFSRH (UK), FRACGP (Australia)
福岡県出身。16才の時に家族で渡英。2003 年に英国ノッティンガム大学医学部を卒業、イギリスの医師免許を取得。2007年にアメリカの医師免許資格(ECFMG Certificate)を取得。2014年に英国オックスフォードでGP課程を習得、イギリスとオーストラリア両国のGP資格を保持する。現在4つ目の国家資格取得を目指し、日本の医師免許試験に向けて勉強中。三児の母。セクシャルヘルスのディプロマを持っており、避妊や性病に関するアドバイスも行っている。一般内科および婦人科、妊婦健診、小児科の診察、予防接種を主に担当している。